乳酸菌がシミ消しの力になる!そのメカニズムについて

身体に良いと言われる乳酸菌ですが、摂り過ぎてしまったらどうなるのでしょうか。乳酸菌は善玉菌なので、腸に入ると、悪玉菌を退治し、腸内フローラを作り出します。多ければ多いほどお腹の調子を整えてくれるように思いますが、注意しなければならない点もあります。

(1)お腹をこわす
胃腸が弱い人は、乳酸菌を急に大量に摂取すると、腸のはたらきが活発になりすぎて、下痢や腹痛を起こすことがあります。お腹をこわしやすい人は、最初は少量から始め、様子を見て増やすようにしましょう。

(2)カロリーや糖分の過剰摂取
乳酸菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料で摂取する人が多いと思います。その場合、カロリーや糖分に注意しましょう。身体に良いからとたくさん食べていると、いつの間にか体重が増え、虫歯の原因にもなってしまいます。

1日の摂取量の目安は、ヨーグルトであれば200gから300gと言われています。これは、かなりの量ですよね。乳酸菌をまともにヨーグルトで摂ろうとすると、毎食にヨーグルトを食べるようになり、続けられる人は少ないのでは?適宜、サプリメントを活用し、ヨーグルト以外の食品からも乳酸菌を摂取するようにして、バランスに気を配りましょう。

数年前からアメリカでは、普通の治療法として、腸内細菌移植が行われています。「移植」と聞くと、なんだか高度な医療技術で良さそうに思えますが、じつは、腸内細菌移植とは、便移植とも呼ばれています。

「えっ!」と思いますよね。そうなんです。この方法は、善玉菌が優勢の腸を持つ人の便を腸内に移し、悪玉菌を減らして理想的な腸内環境を作ろうというものなのです。

腸内細菌移植は、水で溶かした便をお尻から直接注入します。内視鏡を使って大腸に注入するので、身体への負担はありません。とても簡単な方法です。移植する便は、感染症や寄生虫がなく、病歴などを厳格にチェックされた近親者から採取されます。当日の6時間以内に排出された物と言いますから、提供者の負担があるような気もしますね。

移植の目的は、大腸の感染症、潰瘍性大腸炎などです。ところが、臨床的に使用される中で、移植後、肥満体質に変わってしまった人がいました。ということは、肥満の人は、痩せた人の便を移植したら痩せられるかもしれません!そこで、最近は、肥満対策への活用も模索されています。将来は、ダイエット法の1つになる可能性もありますね。

乳酸菌の種類はとても豊富です。でも、どんな乳酸菌でも身体に合うわけではありません。人によって相性があるのですよ。
そこで、乳酸菌の中でも効果が高いものを取り上げ、特徴をチェックしてみましょう。

○乳酸菌シロタ株(ヤクルト菌)
ヤクルト菌は、1935年から乳酸菌飲料「ヤクルト」に使われています。誰もが知っている乳酸菌の1つですよね。正式名称は、ラクトバチルス属カゼイ菌YIT9029株です。
特徴は、胃液や胆汁で死滅せず、生きたまま腸内に到達できる点です。おもに小腸ではたらき、腸内のビフィズス菌のエサとなります。最近では、肌に塗る効果も見い出され、化粧品に応用されています。

○R-1乳酸菌
明治が保有する約4000種類の乳酸菌から選び抜かれた逸材です。正式名称は、ラクトバチルス・ブルガリクス1073R-1乳酸菌です。
R-1乳酸菌は、免疫力を高める効果が特徴的で、冬に流行するインフルエンザの予防にも効果があると報道され、大人気となりました。腸内には、免疫力を高めるのに必須のナチュラルキラー細胞(NK細胞)がありますが、R-1乳酸菌は、この細胞を活性化させる働きがあるのです。

○LG21乳酸菌
こちらも明治の豊富な乳酸菌から発見されたものです。正式名称は、ラクトバチルス属ガセリ菌2716株です。
ラクトバチルス属は、胃に生息するピロリ菌を退治するのに効果的とされていますが、その中でもLG21は、ピロリ菌対策に効くと言われています。その理由は、胃酸に強く、胃の粘膜にしっかり吸着して、胃の中に長くとどまるから。この乳酸菌のはたらきで、ピロリ菌を減らし、胃の粘膜を丈夫にすることができます。そのほか、コレステロール値を下げるはたらきなども備えていますから、幅広い効能を期待できますよ。

○フェカリス乳酸菌

正式名称は、エンテロコッカス属フェカリス菌です。
免疫力を高め、花粉症を始めとするアレルギー症状を緩和する効果があります。フェカリス菌もほかの乳酸菌と同様に免疫力を高める効果がありますが、粒子が小さく、熱に強いのが特徴です。約500ナノメートルという超微粒子なので、いちどに大量に摂取することができます。また、フェカリス菌は、加熱殺菌された状態でも高い効果を得られることが分かっています。これが、熱に強いという意味なのですね。この特徴によって、加工しやすく、いろいろな食品に使用できる便利な乳酸菌でもあるのです。

○プラズマ乳酸菌
2011年に発表されたばかりの新しい乳酸菌です。キリンと小岩井乳業による共同開発ではっけんされました。
免疫細胞の司令塔とも言えるプラズマ細胞を活性化する乳酸菌です。免疫機能を高めるさいぼうとしては、ナチュラルキラー細胞がよく知られていますが、プラズマ細胞はそれよりも早くウイルス等に反応する細胞で、ナチュラルキラー細胞のようなほかの細胞に指令を出す役割を担っています。プラズマ乳酸菌は、このプラズマ細胞を活性化させるので、ナチュラルキラー細胞だけではない、免疫細胞全般に効果があるのです。インフルエンザ、ロタウイルスなどに効果があります。

以上、乳酸菌の中でも効果が高いことで知られるものを5つピックアップしました。どれも、単に腸内環境を整えるというだけでなく、胃や腸でさまざまなはたらきをします。いろいろ試して自分に合う乳酸菌を見つけられると良いですね。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *